春の合宿


久しぶり」の囲碁合宿となった。とはいえ、最近の合宿は囲碁の腕を上げるためよりも、何か非日常的な変化を求めて還暦過ぎのジジどもが集まって、和気藹々(あいあい)好きなことを言い合って互いの健康を確かめるみたいな集まりになってきた。

場所は徳島県、那珂川の支流、紅葉川最上流にある料理旅館。淡水荘である。ここのご主人の手にかかると食材も一変。オジイが釣った外道でも、京都の一流料亭に負けない魚料理となるから驚きである。

朝7時に家に三人が迎えに来てくれた。約2時間半で現地に着く。早速、今晩の食材を調達しようと竿を出したものである。

師匠の釣姿。リュックには何が?この流れでは一昨年、アマゴが数尾掛かった。

小指、薬指でのアワセを心がける姿が凛々しいぞ!

今後の進歩が大いに期待できる弟子の釣姿。これは記念すべき一枚になること請け合いだ。

しかし、この時期徳島では雨が降らず、お百姓さんも渓流魚の養殖家も、釣り人もみな困っている。

なんのことはない!食料として調達できたのは・・・・

期待に反して、非アブラビレ族鯉科のウグイ乃助だった。でも、これを揚げて甘酢あんかけにしたご主人の手腕によって立派な一品となったこと、ご報告しておきたい。

宿の周囲は杉を主体とする山林であるが、その中にコシアブラなどの山菜も沢山ある。

逆光に葉透かせるコシアブラ

こうしてみると、杉の木の皮というのも清潔で美しい。

急峻な山道を登っていくと、平地に杉が生えている場所に出た。ここは昔は棚田だったそうで、お米を作っていたのだとか。棚田の周囲は堅牢な石垣が組んであり、古の人々の厳しい生活環境が垣間見えて涙ぐましい努力に頭が下がる思いだ。

これほどの努力をした先祖がいればこそ、今の我々が居られることを、理解する必要があると思う。

これと同じような生活の遺跡は、渓流へ入ると至るところに散見されるが、ダムなどを作ってしまえば、それすらも忘却の彼方へと流されて、一顧だにされないことになる。本当にダムは恐ろしいものだ。先祖の営みを土砂の中に封じ込めて、民族の歴史の証となる生活遺跡を埋め尽くしてしまうから。 

先祖の重い営みを前にさすがの四人組もシュンとなった足元に、ユキモチソウが咲いていた。

10年後にも、また同じような集まりが出来るだろうか・・・てなことを考えてしまう年になりつつあります。

山歩きを終えて、再び魚釣りに挑むも、さしたる釣果もないまま、夕食を迎えてしまった。

何はさておき、食前酒からだ!!

果実酒に浮いた藤の花が淡い。これって食べられるそうだ。 

岩魚の塩焼き。長野で孵化して徳島で育ったんだ。物語に満ちた岩魚なのである。

 

山菜のてんぷら 

鱒の寿司 

 

竹馬の友ってのは良いもんだ。幾つになってもベースは小学生の頃のまま。

ここの宿ではアマゴの養殖をやっているので、お土産にアマゴを買ってきた。これを燻製にするとそれはそれはおいしくて、爆飲してしまうから注意が必要だ。  

数日後出来上がった燻製


 Tuesday, 2007-05-08

 

   
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