鮎釣り同行・・・最も効率の良い鮎釣り


銀次郎さん、アマゴも良いけど鮎やんなさい、え、鮎ですよ。鮎釣りやったらアマゴなんかメぢゃなくなりますよ。という先輩方が多い。なんてったって、鮎は二匹で引っ張るわけだから、釣って終わりのアマゴとはまるで違うよ。だそうです。

明日行くから!6時に例の場所で待ってるからね、と電話。はいはい、参りましょう、でも私は見学だけですよと念を押す。そうはいっても久しぶりの川歩きだ。気持ちが高ぶって寝にくい。枕だけが熱くなってすぐ目が覚める。1時半、2時半、あっというまに4時になってしまった。渓流の支度をして、車を走らせること20分。例の場所で先輩は煙草を吹かせて待っていた。

そこから1時間で囮鮎を売ってる店に着く。囮屋のお父さん、昨日は30ほど釣ったわな。久保組を過ぎたあたりに車止めたら、その手前から入れるんよ。釣れなんだら、また寄って。昨日釣ったんあるけん、あげるわな。<ほんまやろな!!>

先輩、鼻息荒く、囮鮎3尾ちょうだい!年券も買おう!さぁ、気合が入ったぞぉ〜。天神の瀬へ入る。囮缶、引船、長い鮎竿、もろもろの道具などを手分けして担ぐ。

私もしょうがないから本流竿をもって、雑魚狙いをしよう。先輩は鮎に鼻環通して、背針を打つ。道糸には目印が幾つかついている。竿を立てると鮎が水面に出て、ながされて下流へいく。そこから竿を上流へ倒して、引いてくる。抵抗が強ければ引くのを止める。そんなこんなしながら鮎が居そうな岩陰へ囮を誘う。っていうようなことをやるのだそうだ。

そうこうするうちに1尾掛かった。良い型の鮎が針に引っかかっている。私の方はウグイがバシャっと掛かった。このあたりにはアマゴは居ないのがわかってるので慌てない。こいつは〆ウグイにして食べることにしよう。これで今晩の肴が出来た。

午前中で3尾掛かって昼食となった。お茶を川に漬けて冷やしながらオニギリを石の上で食べる。それにしても暑いなぁ。30度なんてもんぢゃないぞ、これは。 様子を見てるだけで倒れそうに暑い。昼飯を食べてから行動を別にすることにした。私はちょい山奥の渓へ行って来ます。夕方にはまたお迎えに来ますから釣ってて下さいね!と言い残してもっと涼しいところへ行こうと思った。

<暑い!!>

<川の中は涼しそう!>

昼からは、くもの巣だらけの渓に入り込んで川虫をセッセと収集。ここぞと思う落ち込みに振り込むがリリースサイズ以下のちびアマゴばかり掛かるので、早々に切り上げた。こりゃあかんわい。3時半には、元の川へ戻って先輩の後を追う。 

 遠くに先輩の姿が見えるので、川沿いの道を選んで近づいた。「釣れましたかぁ〜」「遠くで×印を手旗よろしく合図する先輩」「ン・・・しょうがねぇなぁ」で、先輩が上がってくるのを待つ。

掛かるんやけどなぁ。取り込むときに3尾バラしてしもうたわ。鮎釣りって結構大変ですねぇ・・・

結局、なんのかんのと言っても、午前中の3尾だけ。囮鮎を入れて6尾かぁ。ヨシ!こうなりゃ囮屋のオヤジに昨日釣った鮎貰って帰るしかないぞ。

「オヤジさん!釣れなんだわ」と銀次郎。

「ほんなことないやろぉ・・・鮎は習性知らんと釣れんでぇ・・・ほな、ワシが昨日釣った鮎持って帰り」

「シメタ!」と銀次郎。

「アメゴやったら50は釣れるやろがなぁ」と相変わらず豪語するオヤジ殿。「今度連れていこか?」

「モチのロンでゲスよ」と銀次郎。 

なんのことはない。鮎釣りもロクにせずに4尾の綺麗な鮎をセシメテしまった銀次郎でした。悪だよなぁ。 

しかし鮎の友釣りというヤツは、動物愛護団体からクレームがついても不思議ではない釣りだと思う。

兎に角、囮鮎が可哀想なんである。川も暑いし、そこで何時間も重たい竿もって、釣り人も地獄の試練に耐えねばならない。人間も鮎も耐久レースのような風情がある。

自分は鮎釣りはしたくないと強く思ってしまった銀次郎でした。それにしても釣った鮎は旨い!!この相克する現実の二面性をどう解釈したら良いのか。酒を鱈腹飲みながらそのことばかり考えさせられた鮎釣り同行でありました。


Thursday, 2006-06-22

   
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