-貧乏のススメ-

最近の日本というか資本主義社会では、貧富の差が広がって、大金持層と貧乏層にハッキリ色分けされつつあるという。1億総中流と言われた時代があったが、やはり、何らかの保護された世界にサラリーマンが属していた時代だったのだろう。保護するもの、強力な組合であったり、さまざまな法規制などが、取り払われて、個人がむきだしで世間を渡らなければならない時代になると、貧富の差が生ずることはもっともな帰結であるように思う。

つまり、金持ちになろうと決意して、組織のしがらみから離れてひとり立ちできる人は、働きに応じて収入も増やすことができる土壌が与えられたのだともいえる。

逆に、恣意的に貧乏人であることも可能なわけである。金が儲かりそうなことは一切手を出さなければ、Intentionalに貧乏層に所属していけるのだ。

実は、昔から思っていたことなんだが、金を手に入れた人々がそれを何に使っているか考えてみると、結構情けない使い方しかしていないのでは?とも思われるのだ。

うまい酒を飲む。皆がうらやむような自動車を買う。奥方には内緒で、どこかにマンションなどを買い込んで、愛人などをハベラセル。首には金ヂャラ鎖を巻き、手にはこれまた、数百万円の時計をブルさげる。背広なんかは、これも数十万円もするオーダーメードを着て、短かめの偏平足にはもったいないようなイタリア製の軽い靴なんか履いている。

こうした暮らしとは、全く逆の資本主義社会の一方の雄である貧者の暮らしを垣間見ようではないか。貧者十得とは、以下の如しである。

1.金があると、何かないときにはすぐに買ってくることしか考えないが、貧者はまず、自分で作れないか?と考える。智勇湧き出ること泉の如しであって、老人ボケなどには無縁だ。

2.金があると、どこかへ行く時には車で行くことしか考えないが、貧者はまず、歩いていけないかと考えるから、足腰が弱らない。

3.金があると、とかく無駄なものを買い込んで、家が狭くなるし、買ったものがどこかに埋もれてまた買うという悪い精神状態になる。貧しければ、そういうエントロピーの増大によるイライラから解消される。

4.悪い遊びをしようにも、金さえ無ければ、その道に踏み込むことも無く家庭円満に過ごせる。

5.医療費も高騰して国家の財政さえ傾けかねない勢いだが、なにしろ貧乏人は粗食に耐えているから、妙な病気には掛からない。生活習慣病なんか、一切関係ないから医療費なんか考えなくて良く、大いに国家の財政再建に寄与している。

6.金が無いと人間関係が良く見えてくる。人間というもの金持ちには擦り寄るものだが、貧乏人には寄り付かない。トシシュンの話の通りである。本当に大切な人間関係というものは金には関係なく存在するものだが、それが良く見えてくるから、本当にリッチな生活が出来る。

7.不思議なことに金・物は時間を喰らう怪物である。金があるとその使い方を考えなければいけないし、その金でモノを買うと、実はモノが時間をせがむのである。だってそうぢゃありませんか?カメラを買えば写真を撮る時間が要る。CDを買えばそれを聴く時間が必要だ。良い洋服を買えば、それを着てどこかへ出かけなければなるまい。兎に角、モノは我々個人の時間を喰らう怪物で、これに取りつかれると、何か考えたり独創的なことをする時間が減っていく。長生きしたところで、詰まらん時間の山の上を歩いてきたことになる。

8.金持ちは、金が減らないかと心配になる。アメリカや日本のトップが右肩上がりの経済再生が何をおいても必要だと吼えまくるのは、実は金を持ちすぎているということに気づいていないからだ。アフリカを御覧なさい。カンボジアをご覧なさい。そういう国々をホッテオイテ、何が右肩上がりですか!とかく、金持ちというものは利己的になりがちだから気をつけなければならない。

9.金を儲けようとすると顔つきが卑しくなる。どういう風に卑しくなるかと言えば、兎に角、金儲けをするためなら人間性をかなぐり捨てても構わん!といった顔つきになるのである。金の話のあるところなら顔を出すが、それ以外の話は下らん!と思っているような顔になる。 君達がやっている仕事と称しているものの中身、ホントに下らないことが多いなぁって思うことありませんか?

10.金が無いと人生の見通しが良くなる。大体、幾つまでに死ななきゃいかんなぁ・・・ということが計算できるから、それまでの時間を大切に使えるようになり、日々是感謝の実践となる。金があると自分は未来永劫生きるのではないか?などという馬鹿化た考えを抱くようになる。つまり、欲ボケるのだ。

  どうです?貧乏の勧めをご理解頂けましたね?それでは余ったお金を銀次郎の所へ捨てに来て下さいね。お待ちいたしております。銀次郎は並の貧者になりたいと思うほどの大貧者だからですヨ。(笑)

    

  晩飯のオカズを釣って里川の土手を四駆で這い上がると、なんとも言えない田舎の風景が開けていた。これもお土産にと水中カメラで撮った。甘いピントが水中カメラの良さだなぁ!

   

 

 

   
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